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こんにちは。

新年の初投稿です。

今年もよろしくお願いいたします。


受験シーズンという事で、本日は

HSPの記憶の仕方・頭の使い方の特徴・学力について書いて行こうと思います。


HSP気質の強い人で子供の頃に、気になる事や疑問があっても、

聞くと相手に迷惑がられたらどうしようと相手の気持ちを気にしたり、

人に自分の事で迷惑をかけてしまうことに対しての為罪悪感が強くて、

結果、わからないことを打ち明けられなかったりした経験のある方はいませんか?



大なり小なりの違いはありますが、私自身や、周囲にいるHSP気質の人達の

共通点として、このような経験をしている人が多いように感じます。


特に、幼少期や学生時代にこの傾向が強く、

周囲から見ると周りの勉強のペース(授業)について行けないように映ったり、

同じ授業内容についていけているほかの人と比べられることで、

HSP気質の子供(HSC)は勉強が出来ない、学習能力や理解能力の発達が遅い

と誤解を受けてしまう事があります。


中には、『物覚えが悪い子。』

『自分の気持ちを上手く伝えられない子。』

ととられ、勘違いされた経験をお持ちの方も多いかと思います。


私は、特に子供の頃、親や先生からよく勉強が出来ないと指摘されていました。

特に、母親からは学校の成績や勉強のペースについて行けない事で、周囲の子と比べられては『勉強ができない子。学習能力が足りない子。知能に問題があるのでは』

と心配されていた事を思い出します。

当時(80年代)は、まだHSPは認知されていなかったので仕方がないとは思いますが・・。


そこで本日は、HSP気質の記憶力の特徴や考え方の特徴をまとめてみました。


①HSP気質の人の記憶の仕方・物の覚え方・頭の使い方の特徴

実際のHSP気質の人は、多くの情報を同時に処理できる為、頭の中で疑問に思う事が多い事でそれを選び言葉にするのに時間がかかっているだけで、決して学習能力に問題があるわけではなく、物の覚え方が学習方法が全体の過程や説明の結果として

『こうなってこうなるから結果こうなる』という流れ(ストーリー)として

つなげて覚える為、時間がかかってしまうのです。


特徴として、物事をより深く思慮し、細部から観察や確認などの分析をして、一部を切り取るのではなく全体の流れで理解し記憶する。

例えるなら一コマ一コマの絵や写真ではなく、

タイムラプスや映像記録のように状況の前後を記憶する特徴があります。

※漫画やアニメ、映画などでも、主人公や個人の特定の言葉(セリフ)やキャラクターに偏らず、登場人物のやり取りや、ストーリーのポイントになる前後の場面(情景)や心情に惹かれやすかったりもします。


その為、話をする時はピンポイントで自分の思ったことや結論を話すよりも、結論に至るまでの経緯説明ややり取りを話したうえで、最後に自分の要件を伝えようとする特徴があり、結果として、話が回りくどく感じられてしまうことがあります。


また、その場の感情や勢いで行動する事が苦手で

行動選択(決断)を踏む前に、

頭の中で具体的なシミュレーションを行ってから行動する慎重さをもっています。

先に納得できるまで準備や確認を行う生真面目さもある為、

完璧主義になりやすい傾向がありますが、

結論に至るまでの時間がかかる代わりに、

答えが出せた物事に失敗が少ないことも特徴です。


ただし、行動に完璧を求めすぎて、

いつまでも自分自身に対し自信が持てなかったり、

結果に納得し難い為、実際の周囲の評価や結果とは裏腹に、

自己評価が低く、その謙虚な姿勢が卑屈と取られたり、周囲から神経質(考えすぎ・細かい性格)に映る事もあります。

※相手の言った言葉や周囲の情景、経緯を思い出せるため、記憶が改ざんされにくく、細かい部分まで記憶している事で、話の食い違いや変化に気が付きやすく、つい指摘してしまうことで、周囲から『細かい・神経質』と言われてしまう部分でもありますが、人の嘘を見抜いたり、記憶がなかなか変わらない事で、自分の都合に合わせた嘘をつくことが苦手という傾向もあります。


②HSP気質の能力が発揮できる仕事

HSP気質が強い人は、幼少期は行動や決断が遅く大人しい性格と思われたり、

自己主張を通すことに遠慮がちで、

人の頼み事を断れずに押し切られる事が多い為、

人が好い事とは裏腹に『自己主張が弱い。(弱い)』というレッテルを張られてしまうこともあると思います。

しかし、この特徴は大人になり、人に自分の考えを伝えられるようになると、思考力と判断力や探究心の強い性格に変えることが出来ます。

また、自分自身の中で積み上げてきた経験を積極的に伝えられる自信を持つ事で、

社会的な評価を得られたり、責任感が強く頼りがいがある性格に

印象が変わる事も多いのです。

特に、自己主張を学び自信のなさを克服できた場合、

シミュレーションや正解を導き出す分析能力や観察眼などを用いて、

状況に対して最善の方法を導き出す仕事や、管理やチェック、人の悩みなどにアドバイスを行うような仕事で能力を発揮しやすいと考えます。

HSP気質の人は『大器晩成型で若い頃に悩みやすい。』傾向があり、

周りから言われる先入観によって、自分の性格を『考えすぎ』と捉えている節があります。

しかし、感覚で行動できる性格の人や自己主張の強い気質の人(以後、HSP気質と分けるために自己主張タイプと表記します)とは違う、HSP気質ならではの特性と長所があるので、自分自身の気質を否定せずに『ちゃんと理解して使う』ことで、HSP気質はとても有利になります部分でもあります。

まずは、無理に人に合わせようとせずに、HSPの特徴を理解し気質(性質・性格)に合ったものを選ぶ事が大切です。


③記憶力で判断するHSP気質の判断方法

HSP気質の人を見定める方法の一つとしては、

記憶にある過去の話をする時や、自分の意見を話す時に

状況や場面の説明などから入る人、

前後のいきさつや自分以外の登場人物との細かいやり取りの流れを

ストーリーとして先に話し、一番最後に自分の意見を総括して話す人は、

HSP気質である可能性が高いと思います。


※これだけで、確実に見分けることが出来るわけではありませんが、私自身を含め

周囲にいるHSP気質の人達の傾向を記録し分析した中で

多くに当てはまる共通点であったので、ぜひ参考にしてみてください。



次回のブログでは、私の小中学生の頃の勉強にまつわる体験談(経験談)を

書きたいと思います。

興味のある方は、次回の内容もぜひ読んで頂けると嬉しいです。


ながいみつる








HSPの人って、周りの人の気持ちを感じ取りすぎて困る事ありませんか?


空気を読みすぎてしまうとか、相手がストレスを感じていると、それに引っ張られてしまうという悩みを経験した事はないでしょうか?


中には、人といると自分の気持ちがわからなくなったり、今の気持ちや行動は自分の意思なのか周りに影響されたものなのか迷ったりするなど、人それぞれに表現や感じた方は違いますが、HSP気質の人は少なからず、この様な経験をしたことがあると思います。


HSP気質の人が空気を感じすぎてしまう理由は、HSP気質の人の脳にあるミラーニューロンの影響で、周囲の人の気持ち(空気)を感じ取ってしまう共感性(感受性)を持っているからです。


これは気質として、もともと備わっているものなので、『感じ取る・感じ取らない』を自分で意識的にコントロールできるようなものではなく、普段から自然体に反応してしまう個性(習性)です。


なので、基本的に自分自身が周りの気持ちに反応しているという事実に無自覚な事が多く、一種の癖のように知らぬ間に周りに配慮した行動をとっています。

※特に子供の頃はこの傾向が強く、本人はその事には気が付きません。


その為、『人の空気に流されずに、自分の好き嫌いや感情を表に出して、自分の意思で行動選択できる気質の人』を見た時に、『人の気持ちを考えて行動選択してしまう気質』である自分たち(共感性のある人・HSP)の考え方や価値観を比べて、はじめてその違いを意識します。

※私の経験では、人と積極的にかかわる事が多くなり、行動の違いを意識し始める思春期あたりから、自分と人の性格の違いを感じ、自分の性格に違和感を感じる事が多くなりました。



☆空気を読みすぎてしまうことで感じる『息苦しさや生きづらさ』の原因を考察する


HSP気質の人が、現在『自分自身が空気を読みすぎて気づかいしすぎてしまう。』と感じている原因の多くは、現在の社会の共通する価値観の中に、『自分のやりたい事は周りを気にせず自分の為にを押し通すことが普通(当たり前)』という無言の圧力のようなものを感じる事で、そうならなくてはいけないという気持ちを掻き立てられてしまっているからではないかと考えています。

※社会全体から感じるプレッシャーの中に、『自分のしたい事を我慢して人に譲る(忖度)する気遣いは今の時代に必要ない・間違っている』と受け取ってしまう偏見のようなものを感じてしまうのだと思います。


私たちHSP気質にとっては、『人の感情に反応する特徴』がパーソナリティ(個性・生まれつき)であるので、周囲(社会や世間)から『自分たちの感覚や考え方(無意識に人に気遣いをしてしまう)が間違っている。こういうように考えている事はおかしい。』と思われていると感じたり、『そうしてはいけない』と否定されているような圧迫感として受け取ってしまうのです。


その様な圧迫感を感じる事が多くなる中で、私は『なんで自分は周囲と違って、自分の事より人の意見を優先してしまうのだろう?』『なぜ自己主張を通そうとすることや、人と競う合おうとすることに罪悪感を持ってしまうのだろう?』『自分は何で周りの空気(人の気持ち)ばかり気になってしまうのだろう?』など、自分の性格に対して疑問や葛藤、罪悪感、劣等感(自己嫌悪)を抱いていました。


特に、この悩みや葛藤を強く抱くようになったのは、2000年代後半から現在までの15年間で、より強く感じるようになったと思います。

※それより以前は、そこまで『人に気を使う』『空気を読む』という自分の性格に対してネガティブにとらえてはいませんでした。


この考え方を持つようになった要因の一つとしては、ちょうどその辺りから、ネットやSNSなどで自分の意思を示す傾向が強まり、『自分の為』『自分を通す自由』のような個人の主張を通せる社会になっていった中で、それとは正反対に「相手の事を考えてしまう事がやめられない」性格である自分自身は、とても社会に息苦しさ・生きづらさを感じるようになったのだと分析します。


そして、この何とも言えない気持ちを、あえて言葉にするなら『周りから人の事を心配し考えている事を信じてもらえなず、事実ではないと疑われている。実際の気持ちが伝わらない。自分らしく周りの事を考えて行動すると偽善者としてみられ、理解してもらえない。』というもやもやする気持ちを強く持っていた為だと思います。


だからこそ、自分のその息苦しさの正体を知ろうとして約14年間、自己分析や人の性格との違いを研究していたのですが、今、HSP気質というものが世の中で取り上げられてきたことで、初めて自分の気質の正体と理由が客観的に見えるようになり、自分以外にも同じような悩みを抱えている人がいた事を知ることが出来たんです。


改めて思うのは、この共感性(感受性)は、決して人の事を気にしすぎて自分を抑えてしまうというネガティブな部分ではなく、人間関係の中で表立っては見えない人の気持ちの変化を感じ取れるという、人への気遣いが自然体で出来る性質だという事。


自分の意見と人との意見が対立して和が乱れる事を防ぐという意味では、非常に役に立つ特性(良い部分)であると思えるようになりました。


悩んでいた当時は、孤立感であったり、自分と人との間で葛藤を抱え、自分の性格に罪悪感を感じるなど苦しい思いをする事が多かったんですが、HSP気質を知る事でようやく、自分の『人の気持ちが感じすぎてしまう性格』の客観的なプラス面に気が付くことが出来ました。


なので、今もこの『人の気持ちを感じすぎてしまう性格』を、自身のネガティブな部分と捉えて悩んでいる人たちには、実際はそうではなく、本当は人の気持ちを理解できる素晴らしい性格という事を知ってもらいたい。


そして、こういう考え方をする人が世の中にはたくさんいて、決して『偽善者』などの、よく思われたいから評価の為に行うのではなく、気質として人のストレスを感じ取り、自分の事のように心配して放っておけない性格が存在することを理解してもらいたいなと強く思います。



自分のHSP気質という特徴を大切にして欲しいなと思っています。


『自分の為』を優先する人、『人の為』を優先してしまう人、この二つの気質があって、双方が互いに社会で関わりを持って生きている事を知ってもらいたいのです。


無理にどちらかに合わせる必要はなく二つある事、を理解してもらいたい。


そうすれば、もっと社会は生きやすくなるはずだから。



海外の研究では、HSP気質の人の脳は、右脳の活動が活発で、その影響でミラーニューロンという神経細胞の反応が高いと言われています。


きっと、脳には利き腕のように「右脳活発タイプ」と「左脳活発タイプ」があって、その生まれながらに活発な脳の使い方・機能の違いによって、『気質(脳の習性・性格)』のタイプが分かれているのではないでしょうか。

※HSP気質が最初に発見されたアメリカでは、「左脳活発タイプ」の人が人口の中では多いのか、HSP(右脳活発タイプ)の人の割合は人口の5人に1人という統計が出ているようです。ただし、この統計は時代や国によっての違い・HSP気質の認識の違い・社会状況なども考慮すると、どこまで現在の日本人に共通しているか・当てはまるかはわかりません。


では、HSP気質(右脳活動活発タイプ)の人の特徴となる、『ミラーニューロン』の役割や機能って何なのか?

ミラーニューロンの反応が強いとどういう事が起こるのか?

について、私自身の感覚と認識をもとに書いてみようと思います。


HSP気質(右脳の活動が生まれつき活発な人)の脳は、ミラー(鏡)ニューロンの言葉そのままに、周りの人の脳の反応(感情・気持ち・気分)を、同じようにトレースし同調する共感性・感受性が強く現れます。

※右脳の活動が活発だと、なぜミラーニューロンが活発になるのかは専門家ではない為、詳しく説明できませんが、もしかしたら、右脳側にミラーニューロンが多いのかもしれません。


その為、HSP気質の人は、『人の気持ちに敏感』に反応しやすい傾向が備わっています。


この反応は、相手の顔色や態度、場面を見た後で、色々考えて判断していると思われているかもしれません。


しかし、実際の感覚は『勝手に周りの人の感情に反応し同じような反応をしてしまう』『空気が流れ込んできて、勝手に同調してしまう』というような感じです。

※自分の意思とは無関係に、相手の気持ちという電波を受信して、その拾った電波をもとに反応するラジオのような感じをイメージしてもらえるといいと思います。


その為、どんなにHSPの人の前で、感情を心の中に隠していても、人の脳が感じている感情の反応(気持ち)を、HSP気質の人の脳は共感(自分の気持ちとして同じように反応する・相手の気持ちと同じように感じ捉える)してしまいます。


特に、子供の頃や無意識な状態でいる時に、周りにいる人の感情を拾ってしまう為、人が苛立ちや緊張・不安などのストレスを感じていると、そのマイナスな気持ちが伝わり、無自覚のまま情緒に影響を受けてしまう事があります。


ですが、共感できるのはストレスだけではなく、喜びや安心などのリラックスなど、人が感じる様々な気持ちに反応するので、幸せを感じている人や、楽しいと感じている人・うれしいと感じている人と触れ合う事で、そのプラスの影響も共有できる特徴があります。

HSP気質には、人の気持ちがわかるという感受性・共感性があります。


言葉で表すのは難しいのですが、簡単に言うと『周りの人が感じている事に共鳴して、同じ気持ちになる』という表現に近いでしょうか。


このような、人の気持ちに反応しトレースしてしまうのには、ちゃんとした理由があるそうで、なんでも脳内にあるミラーニューロン(簡単に言えば、周囲の感じているものを同じようにまねて感じる脳の中の神経細胞)の働きが活発な事で起こると言われています。

※ミラーニューロンは人の脳に備わっているそうですが、その反応が生まれながらに活発・敏感な人がいて、その傾向がHSP気質(感受性)として現れているのだそうです。


この『人の感情に反応する』事は、意図的に相手を見てから反応するのではなく、無意識に相手がストレスを感じるとほぼ同時(同じタイミング)に同調して起こるので、中々自分自身で『人の気持ちに流されている・相手の事を心配している』事を自覚できません。

(特に子供の時は、無意識に周囲と同調してしまう傾向があり、それの傾向を見て人から感受性が強い子と判断される事が多いと思います。)


この感受性・共感性の反応は、HSP気質を持つ人にとって生まれながら(最初から)備わっている脳の傾向・性質の一つなので生涯変わる事はありません。


HSP気質の人は、少しでもストレスや不安を感じている人がいると、その人の事が心配になって気になってしまう性質があると思います。

なので、他人思いで他人事を自分の事のように考えてしまう事もよくあるでしょう。


この『心配り(自分以外に気を配る配慮)』が、人から見て『繊細』や『人の感情の変化に敏感・空気を読みすぎてしまう』と思われる理由ではないでしょうか。


HSP気質の人にとっての『感受性・共感性』とは、『人の気持ちに寄り添い、相手の事を心配し、優先してあげられる性格』『人の痛みがわかってあげられる』といったポジティブ(プラス部分)な特徴です。


それは『優しさ』という長所であり、誇りにすべき個性であると私は思っています。





HSPおじさんとして、HSP気質の事が世の中に認知されていく事は嬉しいのですが、最近耳にするHSP気質の中で、一つ気になる事があります。


それは、HSP気質の人達は繊細(『空気を読みすぎてしまう』『周囲の変化や情報に過敏で、気になりすぎる』『人の顔色や感情の変化に気が付きやすい』『嫌でも人からの頼みごとが断れない』『人前では周りを気にして行動するが、一人になると悩みやすくつい考えすぎたり自分の行動を反省してしまう』『人といると頑張りすぎて気疲れしやすい』)という特徴があると言われている事です。


確かに、そう言われれば『そういう事はあるな。わかる。』とか『自分と同じような気持ちで悩んでいる人がいるんだ。』という安心感を得られる部分は多々あるのですが、客観的に見ると、少し『繊細』や『周囲の変化に敏感』という言葉に対して、『気が弱い人』とか『些細な事も気にしすぎる』『神経過敏で打たれ弱いナイーブな人』『傷つきやすい人』というネガティブな印象を受けてしまうのは私だけでしょうか?


私も人から『あなた繊細だね。』と言われた事はあるけれど、自分で『私は繊細だな』とは思わないというか…、自分の事って本人が一番わからないものだと思うんです。


『繊細』や『気遣いが出来る』という言葉も、『優しい人』という言葉も、気遣いを受けた側や、周囲の人から投げかけられる評価であって、気質っていうものは無意識のその人の個性として現れる傾向なので、自分からは中々『私は繊細な人』とは言いづらいのですよ。

(アラフォーのHSPおじさんとしては、『繊細さん』と周りから思われるのは、少し抵抗があります。)


結構、私と同じように感じるHSP気質の方も世の中にはいると思うんですよね。


だって、私たちHSP気質の人は無意識に周囲の人に気を使ってしまうので、もし周りから『あの人HSP気質で繊細だから、気を使って接してあげよう』とか思われたり、実際に人から気を使われると『自分のせいでこの人に余計な気遣いをさせているな』と、逆に心配してくれている相手のことを気にかけ心配になってしまうし、『あぁ悪いなぁ。申し訳ないなぁ。』と罪悪感も感じてしまうのです。



HSP気質の人の心の中ってホント複雑だと思うんです。


実際、HSP気質(感受性が強い人)からすると、そのような『繊細』ととられる傾向は一部分で、もっといろいろな葛藤や考えがあり、選択に至るまでの理由もあるけれど、頭の中でシミュレーションしすぎて説明するのに時間がかかってしまったり。

(本当は伝えたいんだけど、自分の考えや気持ちがないわけではなく、気が弱くて自己主張できないというより、頭の中の大量の考えを言葉で表すのが難しいというか…)


結局、頑張って説明しても本題(自分の意見)に行くまでの経緯説明が長くなりすぎて、なかなか周囲に自分の本心が理解されにくいのです。


だから、人間関係の中で周りに合わせていても『本当は自分の中にはそれなりの理由がちゃんとあるんだけどなぁ。』と心の中で思う事が結構あるんですよね。

(言葉にはまとまりにくいんですけど…)


そこで明日は、私HSPおじさんなりに、今まで経験してきた事や考えてきた事をベースに、HSP気質の人達の共通した特徴である『感受性』について、どういった感じのものかを書いて行こうと思います。


※HSP気質の人も、それ以外の気質の人も、私たちがどういう事を感じて行動しているのか、空気が読める・人の感情に敏感に反応する『共感性・感受性』って、どういう感じのものかを頑張って表現してみたいと思いますので、興味のある人は、是非、参考にしてみてください。

最近よく、TVやネット上でHSPについての記事などを目にする事が多くなりました。

昨日も、世界一受けたい授業をTVを見ていたら、HSPについて紹介されていましたね。


ちなみに、HSP気質という言葉を最近よく耳にするようになりましたが、昔からその気質を表現する言葉が日本にはありました。

それが『感受性が強い気質・性質』です。


最近では、子供の頃に『この子、感受性が強いね』と言われる経験は少ないかもしれません。

ですが、私が子供の頃(3・40年前)までは、子供が多い時代もあって、子供と接する事が多い職業の人(保母さんや先生、お医者さん)から『この子は感受性が強い子』という言葉をよく耳にしました。


なので、私と同世代(アラフォー)やそれ以上の年代の人の中で、『感受性が強い・人よりも考える時間が長い・気が優しい・敏感』と子供の時に周りから言われた事のある人も多いのではないでしょうか。

※そもそも、当時言われた本人たちは、自分のどの性格の部分を見て『感受性が強い』と判断されていたのかはよく分からなかったと思います。


私個人は、社会人を迎えた2000年代前半までは、自分の性格について『人事や頼まれ事、約束を裏切れない性格』や『先の事を人の事まで心配してしまう性格』『競い合いや争い事などの対立を嫌い、人の前に出て自己主張することが苦手』という部分で困る事はあっても、それを『人が良い』という自分のチャームポイントと捉えていたのですが、その後、特に2000年後半から2020年に近づくにつれ、周りに比べて自己主張をはっきりできない自分自身に対して、『気が弱い』『人の事を断れない』『人の面倒事を押し付けられやすい』というネガティブな印象が増え、自分(自己主張)を優先できない自身に対する劣等感と罪悪感・自己否定感などのストレスを強く感じるようになりました。

また、そのストレスが増えるにつれ、ここ10年の間、それまで苦手ではなかったプライベートでの人付き合いに気疲れを強く感じるようになりました。


その為、HSP気質という言葉を知る以前から、この『感受性が強い性格』で悩むことが多く、自分自身と周りの人の性格を比べ、性格を分析して解決方法を模索していた時期が現在まで14年間ほどあります。


なので、HSP気質がメディアに取り上げられるようになった現在の状況を、非常にうれしく感じています。


そういう気質(性格・個性)があるという事が広まれば、HSP気質の人達に『自分と同じようなタイプの人たち(同じような考え方の傾向がある人たち)がいるんだ』という安心を与え、誰にも理解されないという孤立感や罪悪感などのネガティブな気持ちから解放されたのではないでしょうか。


そして、HSP気質の良い印象が増える事で、自己否定感が薄まりHSP気質の人達が生活する中での自信にもつながるのだと思います。

(私が、HSP気質という事を知らない時、その自分自身の傾向で悩んでいたら、同様に感じていたと思います。)


だからこそ、私も自身の経験の中で気づいた、私たちHSP気質の事を正しく世の中にもっと知ってほしいと思うのです。

HSP気質は特別な物ではなく、脳の使い方の違いで現れる性格や性質などの傾向で、それによって考え方や行動選択などにHSP気質ならではの特徴(共通点)が現れます。

個性というよりも、HSP気質の人には共通点がいっぱいあるんです。


そして、それは決して『なにかと比べて弱い・劣っている』というものではなく、思考と選択・行動の特徴というだけですので、まったく社会生活の中で問題となる部分はありません。


むしろ、理解すればするほど、HSP気質ならではの『セールスポイント・プラス面』がたくさん存在します。


そこで、私がHSP気質について日々思う事や、これまで私が個人的に研究してきた自身のHSP気質についての気づきについてブログを書いて行こうと思います。

独自の研究や主観、経験なども含めたものではありますが、HSP気質の方もそれ以外の気質の方にも、ぜひ共感していただけると嬉しいです。

HSP気質の方はこんな経験や傾向ありますか?


私は子供の頃、親や周りの大人たちから『考えすぎる子』とか『周囲に敏感』『気を使ってばかりで、いつも人に合わせている子』『周囲の顔色に合わせて自己主張が出来ない子』と言われて育ちました。


特に、小学校の通信簿の欄外には、いつも『感受性が人一倍強く、周りに気を使う優しい部分があります。競い合いの場面で周りの事ばかり気にかけてしまう部分がありますが、それもこの子の良い特徴です。ただし、周りを気にして我慢をため込むところがあり、自己主張が苦手なので、もっと自分から行動できると良いでしょう。』と書かれていました。

※どういう経緯か忘れましたが、小児病院の先生や近所の医院の先生にも、子供の時に病院にかかるとよく『感受性が強い子。敏感な子だね。』と言われていたこともあります。


親や先生が勉強を教えてくれる時、説明の中に分からない事や気になる部分があると、ついほかの子たちが気に留めない事でも、相手の説明中に確認してしまう癖があったようで、よく『お前はくどい。そんなことは気にしなくていい。細かいところを気にする。』と言われ叱られたり、親や先生から自分の気になるところを相手にされない事が多かったため、勉強に中々ついて行けず苦手でした。


その為、気になっている事があっても口に出すことは控え、自分が困っていても我慢して、周りの人の顔色やタイミングに合わせ、空気を見て生活をしているような引っ込み思案な性格の子供になりました。


すでに、小学校1年生(約35年前)の時には、活発で自己主張が出来る子たちが率先してコミュニケーションを取り競争などをして遊ぶ中、一人周りに気を使っておもちゃや遊具などを譲ってばかりいたのです。


そんな私の性格や態度が、同年代の子供たちと違う事を心配した母親が、当時の担任の先生に私の事を相談した時、先生が言われた言葉を今も鮮明に覚えています。


その時に先生は『お母さんが気にされている部分は、この子の長所なんですよ。長年教師をやってきて、生徒を見ればわかります。ただ感受性が強くて優しすぎるだけ。周りの子が全部同じところで授業や勉強を理解できるわけではなく、生徒一人一人が、理解できる内容や分からなくて気になる部分が違う。この子も、そのうち自分のわからない部分と知りたい部分にあった勉強のスタイルが見つかるから、焦らなくて大丈夫です。知能の発達や障害というものではなく個性ですよ。』と、不安げな母と私に優しく言ってくれたのです。


もちろん、私は生まれながら自然体でそのような性格をしているため、また人生経験の浅い子供の頃では、自分の性格など知る由もなく、無意識にそのように行動していたので、親が心配するような『自己主張が弱く、人に譲りやすい』とか『気が弱く、流されやすい』という行動を選択している実感は当時はなく、先生や周囲から言われる『感受性が強い』という意味がよくわかりませんでしたが、親や先生などが真剣に自分の事を心配している気持ちや、周囲の大人の感じている不安・緊張など、相手の気持ちばかりを考え気にしていた事を覚えています。


その時、まず第一に思ったのは『お母さんを不安にさせちゃいけない。』『先生を困らせちゃいけない。』『周りに迷惑や心配をかけちゃいけない。』『人に嫌な思いをさせちゃいけない。』という事ばかりで、親や先生に何か言われても『うん。わかりました。』と答えていました。


その経験からか、長年自分の性格の傾向を内面に隠し、感受性がなんであるか気づくこともないまま、人に迷惑をかけないよう周りに気を使って合わせる、人前のキャラを演じて学生時代(思春期・未成年時代)を過ごしていました。


そんな性格(HSP気質)となった原因として、今思い当たるのは、実家が商売をやっており、長男(跡取り)として生まれたという家庭環境の影響と、スパルタ教育や受験戦争などが流行った時代背景もあり、両親のしつけは厳しく、特に母親からは『周囲の気持ちや場の空気に合わせて動くこと、相手の気持ちを考えて行動する事』を物心つく前から口酸っぱく教えられ、常に親や周囲に気を使っていた事が原因ではないかなと分析しています。


ちなみに、家族の中でもHSP気質の傾向があるのは、私と一番下の弟の二人だけで、両親やそのほかの兄弟は、活発で自己主張が出来るHSP気質以外の性格をしています。

ながいみつると申します。

私は、HSP気質で長く悩んできた40代の男性です。

ところで、皆さんは、HSPという言葉をご存じですか?

HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)という言葉は、1996年にアメリカのアーロン博士という学者さんが発表した、人の性格(気質)の一つで、周囲の環境の変化や人の感情の変化に敏感な繊細な気質(性格・性質)を持った人という意味らしいです。

日本では、ここ数年の間、TVなどでも特集されるなど、取り沙汰されるようになったようですね。

実は、私も最近(というか今年)HSPという言葉を知り、ようやく長年調べていた自分の性格がHSPという気質によるものだという事を理解した一人です。

HSPという言葉や性質がまだ世間に広く浸透していない時代、特に思春期から20代の頃(1990~2000年代にかけて)は周囲の感情に敏感で、自己主張が出来ない自分の性格と、人の感情に振り回される事に疲れ、自己嫌悪や罪悪感、そして劣等感などのネガティブな感情に押しつぶされてきた経験があります。

そこで、自分なりにHSPという言葉と出会うまでの間、2006~2020年現在までの約14年間、独学で研究してきた自分の性質の特徴と、最近出会い学んだHSPという気質の内容とを織り交ぜ、HSP当事者の目を通した実際の経験や意見を、今私と同じようにHSP気質で悩んでいる方々や、HSPの人との向き合い方で悩んでいる方の為のアドバイスとしてここに載せていきます。

少しでも、HSPへの誤解や偏見をなくし、HSP当事者だからこそ気が付いたHSP気質のポジティブな部分を多く投稿していきたいと思います。

基本、HSP熟練者(?)のおじさんの自分自身の経験と研究による、個人の意見ですが、なるべくわかりやすく自身の見解を発表していきますので、これからよろしくお願いいたします。

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